もう来ることもないキャバクラのきらびやかなネオンに背を向け、うちは家に向かって歩き出した。 玲子さん、うちにとっては強い強い恋敵やったのに…… 最後にとても大切なことを思い出させてくれた。 カズくんはもう、ただの隣人やないんやな。 こんな汚れたうちやのに、それでもまっとうな人生を歩ませてくれようとしてくれとる。 カズくん、 うちな、 カズくんのこと、ごっつい大切や。