嫌や!!! もう聞きたくないと耳を両手でふさごうとした時、急にショウの声が聞こえなくなった。 うちはゆっくりと目を開けた。 すると、何故かショウの姿は消えていて、その後ろから立ち上がってきたのは……、カズくん。 カズくんの息は少し上がっていて、視線は何故か下を向いていた。 うちは恐る恐る耳をふさごうとした両手を開放して、カズくんの目線を追った。 その先には、ベッドの真横で倒れているショウの姿。