「…聞かれていらっしゃったんですね。では、香織も……?」 「だからショックで倒れてんだろ」 俺がそう言うと、彼は香織を俺から引きはがすようにして抱きかかえようとした。 「おいっ!何すんだ!?」 俺の声が4階の廊下に響き渡ってしまい、そこで俺は我に返った。 俺、香織を守ろうとしてる――!?