「な、なんやアンタ!初対面やのに無礼なんちゃうん?」 ソイツの力が強くて、はたかれた手がヒリヒリ痛む。 「アンタ、じゃない。俺には三浦和彦(みうら・かずひこ)っていう名前がちゃんとある」 冷たくそう言いながら三浦和彦…とやらは、天体望遠鏡の位置を直した。 「君の方がよっぽど無礼だろ?いきなり俺の部屋に入ってきて寝てるんだから」 う゛…っ!!! 確かにこんなことになったんは、全部うちのせいなんやけど…。