あれからしばらく、いつもと同じ生活の繰り返しやった。 カズくんにも会わへん、ケン兄ちゃんとも話さへん日々。 一見平穏な日々が戻ったかのように感じたけど、うちの心に残るんは、空虚な気持ちだけやった。 バイトが終わって、控室で華やかなドレスから普段着に着替えている途中、いきなりうちの携帯が震えだした。 ブー、ブーという音に気付いて携帯のサブディスプレイを見た。