夜、遥と2人きりになった。
久しぶりだった。
もう別れる決心はついている。
さようならって言える。
それは全て、あなたのため。
あなたへの消えない思いがあったからなんだよ・・・・・・風真。


 「どうしたんだよいきなり。」
遥は心配そうだった。
夏恋は冷静に話を進めていた。
 「話があるの・・・・・・いいかな?」
一つ一つの言葉に重みを感じていた。
 「なんだよお。次のデートとか??」
びくっとしてしまった。
 「お!そうなんだろー。照れくさいなあ!」
笑顔になっていく遥に笑顔を返さずにはいられなかった。
 「違うけどっ。」
真面目な話をできない雰囲気になってしまい夏恋から緊張感も消えてしまった。
 「じゃあなに?」
・・・・・・今日はいえない。
そう思ってしまい、夏恋は立った。
 「なんでもないよ。おやすみ。」
すると遥が夏恋の腕を引っ張った。
あっという間に遥の膝の上。
恥ずかしかった。
 「言わなきゃ離さない。」
遥の顔がすごく近くて、
ドキドキしてしまった。
でも心の隅には必ず風真。
早く風真に会いたいという欲求しかない。
 「やめてよっ。」
そういっても離してくれない遥。
次第に唇が近づき・・・・・・重ねた。