「なんじゃこりゃあああああああ!」
夏恋は大きな声をあげた。
玄関に宝石があった。
 「え?そんな安物・・・・・・たったの500万だよ?」
馬鹿かこいつは!
と思った。
500万あれば2年は麻那ちゃんと裕福に暮らせる。
梓は・・・・・・金持ちの考えを持っている。

エレベーターみたいなもので2階に上がると梓の部屋が真正面にあった。
中は白とピンクでお嬢様って感じだった。
レースもいっぱい。
 「勉強するの?」
 「うん!」
いやいや。勉強どころじゃないよ。
って言いたかったが勉強は開始。
梓は分からないところを聞いてくる。
夏恋は教えるだけで自分は何もしなかった。
部屋を見回して
高級お菓子を食べて・・・・・・。
遊びに来たようなもんだった。


 「ありがとう!今日は勉強になりました!」
梓がにっこり笑った。
あたしはもうドキドキして笑えなかった。
 「すごかったですよ・・・・・・さようならあ」
疲れたなあ。
なんて思った。
もう梓の家には来ないと決めた。