家では美羽とはしゃいだ。
 「今日ね!彼氏とキスしちゃったのっ!きゃあ!」
遥と麻那ちゃんも入れて恋ばな。
2人とも顔を真っ赤にして美羽を見つめていた。
 「なんだよ!俺美羽にさきこされたし。」
遥は落ち込んで部屋の隅っこでお菓子を食べ始めた。
 「馬鹿!なんなのよ。すぐすねる人嫌いだなあ」
麻那ちゃんの言葉で遥は犬のようにこっちに来た。
 「それでね。その後、カレの家に・・・・」
 「待て!」
また遥が割って入った。
あたしと麻那ちゃんが不機嫌になった。
 「なに?」
遥は目を閉じてこういい始めた。
 「そこから俺は聞かない。お前ら2人で聞きたまえ。」
呪文のように唱え部屋から出て行った。
「なんだあいつは」麻那ちゃんと笑いながら美羽の話を聞き続けた。
 「家に行ったけどね、何もなかったんだよ?」
よかった・・・
あたしは安心した。
何かあったら。美羽に何かあったらと不安だった。
 「そっかそっか。じゃあご飯食べるか。」
 「うん!」
3人で居間に行くと耳を押さえている遥。
あたしは遥に抱きついた。
 「ばーか」
遥は振り向いてあたしと目を合わせる。
 「大好きだからね。」
それは、家族としての愛。
 「ばかはお前だ。」
2人で笑いあった。
こんな家族関係がずっと続けばいいって願ってる。