それは、ある日突然始まった。

いつものように美羽と楽しく話していたときだった。
クラスで目立っている女、如月凜に目をつけられた。
 「あいつら調子乗ってる・・・っ」
そんな理由だった。
あたしの髪は茶髪でスカート丈も短くアクセサリーや化粧も多少していた。
美羽はいわゆる「ぶりっこ」と言われていた。
こうしてあたし達はいじめられることになる。


はじめて呼び出されたのは昨日の夜。
如月とその仲間達にリンチされた。
あたしは美羽を守る一心だった。
 「おまえら調子のってんじゃねーよ。茶髪やらぶりっこやら知らんけどお前ら死ね。クソにも及ばねえよ。」
ひどい言葉の連発。
あたしは怒りが上昇していた。
殺してやりたいとも思った。
でも美羽のためだから。抑えたんだ。
 「すみませんでした。」
てきとうに謝ってその場を後にする。
でも自分も美羽も少しも変わる気はなかった。

 「何アレ!むかつく!もー最悪・・・」
美羽は毎日のように愚痴をこぼした。
 「あーゆーの低能っていうんだよ。気にしないで!」
あたしは美羽を辛くさせないことが一番の目的。
美羽の愚痴もいつも聞いた。
 「どんないじめられても負けないっ!」
あたし達は固い絆がある。
いじめなんかでは少しも緩まないから・・・