「ここ!」
美羽の指先には今にも崩れそうなくらいボロボロのアパート。
ここに美羽が?
両親もいるの?
こんなところに・・・住めるの?
とてもではないけれど、2人以上で住めそうにはない。
まさか・・・
あたしはよからぬことを考えてしまった。
美羽には親がいないんじゃないかって。
「入って入って!」
美羽は何も言わず普通に中に入れてくれた。
くものすと異臭がただよっていた。
「汚いしょー?」
笑いながらドアをあけた。
中は綺麗で普通の家庭だった。
「親は?」
あたしが聞くと美羽はにっこりした。
「いないよ!美羽兄姉と3人暮らし!」
「え・・・?」
あたしは言葉が出てこなくなった。
あたしとは住む世界が違う幸せものだと思っていた。
美羽は幸せだと思ってた。
親も兄弟も友達もなにもかもが上手くいっているんだって・・・
実は、ずっと辛かったの?
あたしより苦しい思いしてた?
いつのまにか美羽に同情してしまっていた。
「辛かったしょ。ごめんね。」
美羽を抱きしめた。
大粒の涙がこぼれた。
自分と美羽を重ねてしまう。
「なんで?美羽辛くないよ?親死んだし、家賃とかきついけど兄弟いるし、夏恋もいる。」
美羽は強い。
強く精一杯生きてるんだ。
美羽の指先には今にも崩れそうなくらいボロボロのアパート。
ここに美羽が?
両親もいるの?
こんなところに・・・住めるの?
とてもではないけれど、2人以上で住めそうにはない。
まさか・・・
あたしはよからぬことを考えてしまった。
美羽には親がいないんじゃないかって。
「入って入って!」
美羽は何も言わず普通に中に入れてくれた。
くものすと異臭がただよっていた。
「汚いしょー?」
笑いながらドアをあけた。
中は綺麗で普通の家庭だった。
「親は?」
あたしが聞くと美羽はにっこりした。
「いないよ!美羽兄姉と3人暮らし!」
「え・・・?」
あたしは言葉が出てこなくなった。
あたしとは住む世界が違う幸せものだと思っていた。
美羽は幸せだと思ってた。
親も兄弟も友達もなにもかもが上手くいっているんだって・・・
実は、ずっと辛かったの?
あたしより苦しい思いしてた?
いつのまにか美羽に同情してしまっていた。
「辛かったしょ。ごめんね。」
美羽を抱きしめた。
大粒の涙がこぼれた。
自分と美羽を重ねてしまう。
「なんで?美羽辛くないよ?親死んだし、家賃とかきついけど兄弟いるし、夏恋もいる。」
美羽は強い。
強く精一杯生きてるんだ。

