月子の落ち込んだ表情に、忍は一言だけ返した


「着替えて来ます・・・」


寝室のドアを閉めて、月子は自室へと向かう





浴衣に着替えた月子は、無言のままベッドに横になった


「・・・・・・8月末に、出かける予定なんだが・・・」

「はい・・・」


読書をしていた忍は、本から月子へと視線を移す


「・・・・・・・・・君も、一緒に来るか?」

「・・・どうして・・・・・・?」