花よりも美しく



躊躇ったが、月子は意を決して口を開いた


「私は、自分が被害者だとは思ってません・・・ッ」

「けど、自分がここにいるのは、姉のせいだと思っているんじゃないか?」

「そ、それは・・・ッ」


忍の言葉に、月子は答えに詰まってしまう


「君は、姉が何故いなくなったのか、知らないんだろう?」

「どういう・・・」

「君の姉は、結婚を前に他の男のもとへ行ったんだよ」

「・・・・・・・・・・・・・・・」