困った理生は、とりあえず忍の机に置いておくことにした


「そういや理生。お前はいないのか?」

「何が?」

「付き合ってる女性。大学院に行ってても、その内、お前にも見合い話が持ち上がるぞ?」


兄の言葉に、理生は絶句する


「今のうちに、考えていた方がいい。僕がこのまま結婚しなければ、お前が結婚して家を継ぐことになる」

「嘘だろ?!政略結婚、とか・・・?」

「母さんならあり得る。・・・携帯、鳴ってるぞ」