園村 理生は、和に彩られた離れに似つかわしくない姿で、梅を見上げる兄に声をかける 呼ばれて、園村 忍は弟の姿にようやく気づく 振り返れば、和服の裾が衣擦れの音をたてる 「今度の作品展、まだ出してないんだって?」 「そのことか・・・」 つまらないことを聞くな、とでも言いたいのか、忍は理生に向かってため息を吐き出す 「早くしろ、って騒いでるよ?」 「まだ時間はあるだろ?焦らすな、と言っておいてくれ」