月子を語る麗子は、間違いなく妹を思う姉の姿 そんな妹を犠牲にしてまで、彼女は自身の親友を選んだ そう思うと、清々しくあった 「あの子のこと、よろしくお願いします」 「・・・・・・それは、約束できないよ」 忍の答えに、麗子は下げた頭を上げる 「僕が彼女を選んでも、彼女は僕を選ばない。・・・約束は、できないよ」 悲しげに、忍は微笑んだ 「・・・・・・花はいつか、散るものだから・・・」