「ありがとう・・・。自分の道を選ぶこと。今の貴女なら、大丈夫。ちゃんと、自分の望んだ道が見えるはずだから」 月子の手を握り締めて、珠子は穏やかに微笑んだ そんな珠子に、月子はただ、うつむいて頷くだけ 今、自分はどんな顔をしているだろう? 分かるのは、決断しなくてはいけないということ ──決断 多分、17歳の月子には、重すぎる決断かもしれない