下校する生徒たちの視線など気にせず、理生と真子は向かい合ったまま 「兄さんは居場所を求めてたのかもしれない。麗子さんと結婚することで、求めてた居場所が見つかると、俺は思った」 「でも、麗子さんは忍さんの元を去った」 真子の言葉に、苦笑しながら頷いた 「更に兄さんは居場所を失ったと思ったよ。そんな時に、麗子さんの妹・月子ちゃんのことを知ったんだ」 車体についてしまった指紋を拭き取り、理生は再び話し出す