それでも、着物に慣れなくてはいけないし、慣れるだけでなく、1人で着れるようにならなくてはいけない 手にとって、触れただけで高級品だということが分かる 「いつ着るんだろう?」 とりあえず、汚さないようにそのままにしておいた 桃の香りの浴室を出て、月子は躊躇いながら寝室に入る 完全和風の園村家だが、離れの室内だけは洋風 ───ギシ・・・ッ 迷いながら、ベッドに上がる