驚くほど、現実味がわかなかった 他人事のようで、崩れた無表情が、またすぐに戻ってきてしまった 「今更、私は貴方のもとに戻ろうとは思わない。戻れるとも思ってない。・・・ねぇ、忍?貴方にとって、月子はどういう存在になった?」 静かな寝息の響く室内で、麗子の声が大きく聞こえる 「【私の妹】?【私のかわり】?【ただの妻】?」 「それは・・・」 「抗えないほど、強く心を惹き付ける花がある。私にとって、辰彦がそうだったように、貴方には月子がそうなんじゃない?」