「月子が帰って来ない?どういうことだ?」


園村の忍の自室で、運転手が胃を押さえている


「学校側にも聞いてみたのですが、月子様は既に学校を出ていると・・・」

「・・・・・・・・・携帯は?」

「電源を切っておられるようで・・・」


胃が更に痛くなりだしたのか、運転手の顔が青くなっていく


「ともかく、この事はお母さんには内密に。君は、月子を引き続き探してくれ」

「は、はい・・・」


運転手が部屋から出ていき、忍はイスに座り込む