「まぁ、暇ではないが・・・。退屈なら、出てみたらどうだ?大したものがあるわけじゃないが、暇潰しくらいにはなるだろ」


そう言う忍の視線の先には、純和風の庭が広がっていた


「終わったら呼びに行く」

「じゃ、じゃあ・・・」


この場にいても、自分はすることがない

立ち上がり、月子は部屋を後にした






「すごいなぁ・・・」


庭に鯉がいる姿を、初めて見た

本当に、いるものなのだと、感心する