ただ、着物の帯が苦しい


「・・・・・・洋服に着替えるか?」

「だ、大丈夫です!」


強張った笑顔の月子に、忍は呆れたようにため息をつく


「無理をしなくてもいい。向こうについたら、洋装の店を・・・」

「すみません・・・」

「気にしなくていい。君にキツい思いをさせるために、連れてきたわけじゃない」

「・・・・・・・・・ありがとう、ございます」


恥ずかしくなって、月子はうつむいて礼を言う