「どうかしたんですか?」

「近くに来たから、会いに来てみた」

「そ、そうですか・・・」


月子が真子の袖を掴む


「どっか、行く?」

「いえ、大丈夫です・・・」


月子の対応に、理生が困ったように笑う


「じゃあ、家まで送るよ。真子ちゃんも一緒に、どうぞ」

「お言葉に甘えましょう?」

「う、うん・・・」


戸惑いながら、月子は真子の袖を掴んだまま、理生の車に乗り込んだ