「君の母親は・・・」

「え・・・?」


突然、忍の口から出た言葉に、月子は戸惑う

まさか、忍が自分の母親の話をするなんて・・・


「入院していると、言っていたな?」

「はい。もう何年も、入院してます」

「そうか・・・」


動かない忍に、月子はなんと言えばいいのか分からなくて、黙って立ち尽くしていた


「挨拶に行こうと、思うんだが・・・」

「私の母、にですか・・・?」


頷く忍に、月子は更に戸惑う

忍がこんなことを言うなんて・・・