美登里から、目を逸らさずに月子は答える 「・・・・・・・・・いいわ」 「奥様・・・ッ!」 「黙りなさい。麗子さんが見つかるの?」 美登里の問いに、月子の父は黙ってしまう 麗子の手がかりは何もない 残された一枚の紙には【ごめんなさい。やっぱり結婚できません。 麗子】としか書かれていなかった 「月子・・・。・・・・・・すまない」 「大丈夫よ、お父さん。私なら、大丈夫・・・」