悲しそうに笑う忍の背景は、嘘みたいに綺麗な向日葵

過ぎていく景色は、変わらずに向日葵のままで・・・


「こんな僕だから、これからも君を傷つける。けど、最後には君を解放するから。・・・それまで、僕のことを見放さないで」


どう答えれば良かったのか

それは、今の月子には出ない答えだった

ただ小さく頷いて、月子は消えていく向日葵が、まだ、そこにある気がしていた