数日後のバイト帰り
電車の中で男の人が
がないていた。


うなだれて目からは
とめどない涙が流れて
いる。

時間も遅いせいか
私とその人以外
誰も乗ってない。

電車のガタンゴトン
という音だけが車内に
響く。


よく見るとあの窓の
外を眺めていた男子高生
だった。

「あっ…杏奈!!」