「遅くなってごめんね」

両手を合わせながら
悠哉の前に座る。


「全然大丈夫だよ」
食べている手をとめ
にかっと笑った。

さらさらでながめの茶髪に切れ目で少し怖そうな
悠哉だが.笑うと少年の
ようで可愛らしい。

いろいろ話をしている
間に少しずつ悠哉の
ことがわかっていった。


中嶋悠哉
歳は私と同じ17歳
私の高校から電車で4駅の所にある普通高校
の2年生。
バスケ部で
センターをやっている
だけあって180を越える
長身だ。


笑っている悠哉が
一瞬真面目な顔に
なって

「似てる…」

とつぶやいた。

どうしたの?と聞いても

「なんでもない」

の一点張りだ。