そのあとあたしは
古坂君と並んで帰った。



商店街とか大通りとか
そういうところは
通る気がしなくって
なんとなく二人とも
静かな道を選んだ。



「たまにはいいね、こういう道。
俺、いつも大通りだから。」


「うん。静かで落ち着くし。」



「南野さん、よく来るの?
この公園。すごいいいね。」



「うん。学校行ってたときは
毎日通っていたからね。」



「そっか。
俺も好きだな、この道。
ほら、あそこの池とか超いい!
短いけどあの橋とかさ…」




古坂君って
よく喋る人なんだな。
クラスに居たときは
そんな感じしなかったんだけど。