言葉がそこで途切れたから。
「俺が、何?」
思わず聞き返していた。けれど、しばらく待てどその問いに答えは帰って来ず。
「……迷惑かけているよな」
そんな言葉が返って来た。
「おい……千早?」
「でも、明日までだ。明日になれば……はっきりするんだろう? だから……」
「え? いや、だからまだあれは確定じゃ……」
見えはしないが、千早がいる方向へ顔を向ける。けれど、
「ごめんな」
言いかけた言葉を拒絶するような短い言葉を一つ残して、千早はそれ以上口を開くことは無かった。
もやもやとするものを感じながらもその沈黙の重さに気圧されて、千歳もそれ以上何も言葉を出すことが出来ず、見えない千早に背を向けて体を丸めなおす。
疲れていたはずなのに。寝不足だったはずなのに。
その夜はやけに目が冴えて――千歳はなかなか寝付けず、何度も何度も……意味なく寝返りを繰り返した。
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「じゃ、さすがに今日もさぼるわけにはいけないからな」
カップに残っていたコーヒーを飲み干し、制服姿で鞄片手に立ち上がる千歳を千早が見上げる。

