「うん。そうだね。小梅もパパへのお仕置き考えとかなくちゃ」
同意する小梅も、我が父親ながらやはり理事長のことを一番に疑っているようだ。にこにこしながら言ってはいるが、お仕置きと口にした瞬間の声色の冷たさから察するに、小梅も相当怒っているらしいのがわかる。
「限り無く怪しいことには変わりないけど、でも、まだ確定ってわけじゃないからな。確認するまではまだゴーレムなんて思い込むな。わかったな千早」
「う……うん」
思い切り真正面から指差されてそう言われた千早は、少しだけ驚いた顔をしたが、それでも千歳の気迫に圧されたか……素直に頷いた。
「まー、でもゴーレムだったとしても、こんだけかわいいんだし本物とかわらないんなら別にどうでもいいけどね」
「余計なこと言って話を蒸し返すな」
一人ずっと緊張感欠ける態度を崩さない綾人にすかさず突っ込む。
「……だから、千歳っち……どうして俺にだけそんなに容赦ないのよ」
怒られてしゅんとなる綾人の姿があまりに情けなく、小梅と千早が苦笑する。本当にしょうもない……だけど、綾人がそんな態度を崩さずにいたからこれ以上重い空気にならずにすんだのも確かだ。
「あ~……もう……」
めんどくさげにやれやれと肩をすくめて溜息を吐き、
「わかったよ。もうちょっと優しくすればいいのか? そしたら大人しくなるのか?」
「え……?」

