私が通っている学校は私立のお嬢様学校だ。

私がなぜこの学校に通っているかというと、私がお嬢様だからだ。

私の立場はいわゆる『社長令嬢』というものなのだろう。

まぁ…私はそんなものに興味はない。

私の価値は、私が決める。

社長令嬢だろうと、そうでなかろうと私は私橘絢菜という一人の人だ。

みんな、私が社長令嬢というだけで群らがってきた。

私はわざと、壁を作り、孤立した。

今は、その環境に慣れてしまい、どうでも良くなっている。

私はいつも思う。
私自身を見てくれる人はいないのだろうか。