「そう言えば、胡桃。その口の腫れどうした??」
「へっ?!」
急に、お兄ちゃん
何を…
「それ、誰かに殴られた後だよな??」
「…っ?!」
な、何でそこまで…
分かるの??
「な、何言ってんの!! お兄ちゃん。 あたしが殴られるわけないじゃん」
逃げるように、
視線を外して
片付けをしようと
動いた
「話を反らすな、胡桃。」
「…っ?!、亮司お兄ちゃん??」
えっ…
何これ、どういう状況…
真剣な声に変わった
お兄ちゃんは
いきなりあたしの
顎を掴んで
顔と顔を近づけた。
「いきなり、何するのお兄ちゃ…」
「誰がやった?」
聞いた事のない
お兄ちゃんの低い声が
響く─…
「…っえ??」
「胡桃にこんな事したの、誰だ?」
逃さないとばかりに
その視線は鋭かった…
「それは…」
「やっべー!!! めっちゃ旨そう!!! 誰が作ったんだよ??」

