━ジュー━




いい香りと
美味しいそう
な音が部屋全体
に広がる。




「あとは…、こうして」




あとは、お味噌汁で終わりかな?



あたしは、テキパキと
作業を進める。





「おぉ〜!!いい匂いがすると思ったら」




後ろから、亮司お兄ちゃんが爽やかな笑顔であたしを見つめる。




「あ、おはよう! お兄ちゃん。ちょっと待っててもうすぐ作り終わるから」




「何言ってんだよ、何か手伝うよ。」



そう言って、頭をガシガシとする。




「…え、でも…ただでさえお世話なうえに住まわせていただいてるわけだし、これくらいは自分で…!!」




「ばーか、そんな事気にするなよ」



いきなり顔を近づけた。



う、うわっ…




「俺は、俺がしたいって思うからやってんだよ。分かったか??」



「はい…」



「よし、んじゃ俺これそっちに運ぶなっ」



「あ、うん!! ありがとう」


亮司お兄ちゃんって意外と強引なんだ…




鳴りやまない胸の鼓動を抑えながら亮司お兄ちゃんを見つめていた