口の中が血の味で充満する─…



「だいたい…疾馬くんもね、人の事言えない!! あんた達、二人して小学生よっ!!」




「「─………」」




勢いよくあたしが言った言葉により一層唖然と見る二人を目にして怒りが出た。



「だいたい、たった二人だけの双子の兄弟なのに…こんなケンカおかしいよ!」


あたしがそう言うとムキになってる顔になりながら



「「…こんな奴、兄弟なんかじゃないっ!」」



そう言って、見事にハモりながら怒鳴る二人。



…うわぁ。


なんだ…、やっぱり双子の兄弟なんじゃん。



「真似すんなよ!」



「…お前がな?」



「んだとっ…!」



あぁ…また。



「だから、なんでそんな事でケンカすんのよ!!少しは仲良くしなさいよ!」



あたしが、そう言うと疾馬くんが冷たくあたしを睨んだ。




「……くだらない」



は…っ?
な、に言って



そう言うと、ゆっくりとあたしに近づき



「…よくも余計な事してくれたな?」



そう言って、あたしにだけに聞こえるように耳元で言う疾馬くん



な、に…?!




「おいっ!」



そう言い残すと、エロ野郎を一睨みし、何事もなかったように部屋に戻った…。