「じゃ、何…?ラブラブな海外旅行するから、邪魔な娘はルームシアしろと…?」
呆れながら、我が母にそう言うあたし。
「ラブラブって…いやんっ!!もうっ胡桃たら…!」
あたしの話を流しながらもラブラブっと言う所にだけ反応して、今更恥ずかしがっている…
…人の話を聞けよ、この、のいろけヤローめっ!
「邪魔なんて思ってないわよ、ただ♪」
「ただ…、何?」
「海外旅行してる間、この家は開けとく事になっちゃうから、そーすると…胡桃一人になっちゃうじゃない?心配だからよ」
誇らしげに言い切ったように言う母を目の前にしてあたしは唖然とした。
「でも…!あたし、家事なら平気だしっ料理だってちゃんと…」
「だから、尚更、ルームシアしてもらうのよ♪」
なっ、なにが…尚更だっ!
あたしの言い分はっ?
あたしの意志はっ?
「そ・れ・に〜、もう決まっちゃた事だし〜」
はっ…!
まさか!!!
あたしは、何かを察知したようにガタンッと椅子から立ち上がり、ダッシュで自分の部屋へと行った。