嘘みたいに身体が軽い。

後ろから来る繰り上げスタートの連中が小さく見える。

やっぱりさっきのは幻覚か?

だけど裕太が根性見せたのは事実だし…俺達のたすきは、まだまだ繋がってる。

「アイツ…初めて俺の事浩二って呼びやがったな…」

軽く笑って俺は走りだした。

小雨降る中、見えない前を追っかけて

俺流の駅伝ってヤツをしに…