だんだん裕太の姿がデカくなる。

いつものきれいなフォームとかけ離れ鬼気迫る走りに見える。

なりふり構っちゃいられねぇのか?

「おい役員っ!コレ返すぜ…もう必要無ぇ…俺達のたすきは途切れねぇんだかな」

俺は、そう言って白だすきを投げ捨てた。