ふたつの想いが重なるころ



「夕陽のことが好きやから」

「えっ…?」


崎の口から発せられた“好き”という言葉。


「夕陽のことがずっと好きやった。
けど、俺には遠距離なんて無理やから。
夕陽が俺のこと嫌いになって東京に行けばいいと思った」


崎の口から出た切ない言葉。

好きな人が自分のことを嫌うようにするなんて。

かなりの覚悟がいるはずや。


そんな崎を思うと、あたしは泣きそうになった。


「そんなことで嫌いになれると思ってるん?
あたしの想いは、そんなちっぽけなものやないんやで?」

「え?」


あたしは崎の目を見て、心の中にある想いを全てぶつけた。

ずっと怖くて伝えられなかった想い。

今なら怖くない。


崎の想いを知れたから。

真正面からぶつけるよ。