少しして陽気な声と共に崎の母親が顔を出す。
「はーい………あら?
あなた昔よく遊びにきてた……
夕陽ちゃん!?」
崎の母親は、あたしを見ると驚きの声をあげた。
数回しか会っていないあたしを、
覚えててくれたことが嬉しかった。
「たしか東京に引っ越したのよね。
こんなに可愛くなっちゃってー」
そう言って崎の母親は微笑んだ。
その笑い方は崎にそっくりやった。
「お久しぶりです。
あの、崎……元くんいますか?」
「元なら部屋におるから勝手にあがってええよ」
崎の母親に言われたとおり、
あたしは崎の部屋へと向かった。
ドアの前に立てるとあたしは深呼吸をした。
5年ぶりに会う崎。
あたしの胸は高鳴った。

