ふたつの想いが重なるころ



最後にもう一度、

石ちゃんに会うために職員室へと向かった。


「帰るんか?」

「うん。やから挨拶にきてん」

「お前らちゃんと成長してんやなぁ」

「ちょっと何それー!
あたしらもう子供ちゃうで」

「そうやな。
そういえば澤田はこっちに帰ってきたんか?」

「ううん。2、3日だけ遊びきてん」

「そうなんか。じゃああっち戻っても頑張れよ」

「石ちゃんありがとう」

「崎田にもたまには帰ってきて顔見せろって言うといてや」

「分かった。じゃあ石ちゃんまたねー」


あたしたちは中学校をあとにした。