ふたつの想いが重なるころ



「その喧嘩、どうなったん?」

「あたしらが止めて終わり。
それからしばらく、崎あたしらの事避けてたんやけど、
時間で解決したって感じ」

「そうやったんや……」

「ごめんな? 黙っとって………」

「ええよ。あたしの事考えてくれてやし」

「夕は東京行ってから崎と連絡取ってなかったん?」

「うん……なんかできんくて…」

「そっか…」

「じ、じゃあ次3年の教室行く!?」

「せやね!」


崎の話で暗くなりかけた雰囲気を察して、

亜友美が3年の教室に行くよう促した。