ふたつの想いが重なるころ



「そういえば崎田はどうした?
お前ら仲良かったやろ?」

「崎は今北海道にいてんねん」

「北海道!? なんでまた…」

「崎、写真家になりたいって言うてたやん?
それで仕事として北海道行ってんねん」

「そうなんか…
お前らも頑張ってんねんな!」


石ちゃんはあたしたち一人一人の頭を軽くポンッとたたいた。


「で、今日はなんかあったんか?」

「あっ、そうそう!
久しぶりに夕が大阪帰ってきたから、みんなで中学校の中見て回ろうって事になったんやけどええ?」

「別にええよ」

「ありがとう。じゃあ石ちゃんまたね」