何故か池田達に追いかけられているミッスーらしき男をほっとけず、気付いたら部室棟に連れて来ていた俺。


聞いて見ると、やっぱりミッスーで。


少し話をしていると、ミッスーの携帯が鳴った。


「あ…ごめん。ちょっと出てくる」


「おぉ。」


よく考えてみると、一輝と待ち合わせをしていたことに気づいた。


それを伝えにミッスーに近づくと…


「あ、いるよ。楓君が」


「えっ!何で俺の名前知ってるの?」


名前を名乗ったわけでもないのに、俺の名前を知っていることにびっくりして思わず口を挟んだ。


すると携帯から、


『美鈴?今の…』


という声が…。


「美鈴…?え、もしかして…立川…なの?」


びっくりしながら、ミッスーいや立川を指差した。


「う…うん」


……えぇ~っ!


まじでこの可愛い系の男が立川なの?


てか、見た目って怖ぇ!


服装一つで、こんなに人を変えられるんだ…


信じられない出来事に大分動揺しながらも、頭は意外としっかり働いて、その姿を分析していた。