夜、あたしはボーッと今日のことを考えていた。


すると…


楓君から電話がかかってきた。


…………えっ?


…えぇえぇぇ~~!!!


かっ…楓君から電話っ?


あ、あたしにっ?


って当たり前か!


「…は、はい!」


あ…声裏返っちゃった……


恥ずかしい…


『もしもし、立川?いきなりごめんな?今電話大丈夫?』


「…あ、うん!大丈夫だよ」


『あのさ、もうすぐクリスマスじゃん?だから、その日どっか行かねぇ?』


「………えっ?」


どっか行く?


クリスマスに…?


楓君と2人で?


『あ…もしかして、もう予定入ってる?』


「……う、ううん!ないよ!何にも」


『そっか…良かった。詳しいことは、また連絡するから。』


「…うん!」


『じゃあ、またな。』


「うん、バイバイ」


な…何か…


何か、今の恋人っぽい会話じゃなかった?


…あ!恋人同士なんだよね!あたし達。


あんま実感湧かないな…


電話でも楓君、あたしなんかと違ってすごく落ち着いてた。


あたしは緊張しすぎて、ほとんど相槌しかで言えなかったのに…