「……うん」


自分の、気持ち?


圭君の言っていることがイマイチよく分からなかったけど、一応頷いた。


「よし!…あ、そうだ。みっちゃん、一緒にいた男の電話番号教えてくれない?」


「…え?楓君のこと?」


「うん、多分そう。」


「はい。」


「サンキュー。じゃあな、みっちゃん。風邪引くなよ?」


「…うん。圭君もサッカー頑張ってね!」


「おぅ!みっちゃん、またな」


「うん!またね!」


あたしがいつまでも手を振り続けたせいか、圭君は何回も後ろを振り向いてくれた。




バイバイ、圭君。


また、いつか会おうね…




姿が見えなくなるのを見届けて、静かに家に入った。