―午後2時ー手術室の分厚いドアが開いた。 「大翔……。ありがとう」 きっと大翔も手術室に入ったんだろうな。 大翔…ありがとう。 ずっと愛してるから。 消毒の匂いがする手術室。 不安で、怖くて、悲しくて色んな感情が交差していた。 「咲季さん。麻酔をかけます。ゆっくり呼吸してください。」 多分手術に入ってから30分位だったと思う。 麻酔がかけられたということは、大翔の死を知らせていた。