―――――――――――… その日は、空雅は帰った。 ”ライブ来いよ” そんな言葉を残して… あたしは朝もらったチケットをジーッと見つめた。 「……はぁ…」 『何で溜息ついてるの?』 溜息を付くと、耳元で愁の声が聞こえ、バッと振り向いた。 「しゅ、愁!驚かさないでよ!」 軽く愁を睨みる。