空雅は納得した様で。 手に持っていたお目当てのCDのお金を払い、あたしの元に戻ってきた。 「何買ったの?」 『ブラスカのシングル…』 空雅の好きなマイナーバンドのCD。 あたしも空雅の影響で聴いていた。 「あたしにも貸してよ」 『イヤ。自分で買え』 空雅はあっかんべーをして サッサとCDショップから出て行った。