アシェルの死を知った父王は悲しんだ。
そして、側近に告げる。
「アムナスよ・・・歴史にはこう残せ・・・人魚と人間の間の子供は生きられずアシェルは自らの命と引き換えにその娘を生かした。父王はそれに怒り悲しみ人魚に呪いを残した。と」
「真実を残さずによろしいのですか?」
父王は静かに頷く。
「わたしは人魚に呪いが解ける運命の日まで恋をしてはならない呪いを残す。人間と恋したものは必ず十日以内に同属と結婚しなれば死ぬ呪いを」
「そのような呪いを残すのですか?」
父王は静かにうなずく。
「そなたにはすまないと思う。私の勝手な行いで・・・・だが、二度とこのような悲劇が起きぬように。それがわたしの願いだ」
父王はそういい残して静かにこの世をさった。

